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阿倍野へのおもい

能楽師:山中雅志

すっかり秋になりました。
私は典型的な夜人間なんですが昔から夜長の秋といいますよね、
この季節がくると夜は非常にネガティブな気持ちに陥ります。心配ごととかね…

元来昔の秋のイメージは死を連想したものらしいです。
哥の枕詞に月を交えた句にした例もあります。特に当時月はあの世のサンプル的存在だっ
たんです。
かぐや姫も月に還りますが輪廻転生思想にもみられるように、
またnext次の世界を信ずることによって導かれる考え方があったようです。
秋の季語は月が多用されていますね。

阿倍野のイメージは秋なんですね。
あぜくらのCMで〜京の嵯峨野に吹く風は〜歌ありますよね。
春風じゃないでしょ!野原の秋風の印象ですよね。
昔は野は死体を埋めるところでして確かに阿倍野には広い斎場がある、その名残なんです
ね。
面白いことに小野小町も阿倍野で没した跡がみられます。
著名人有名人の隠居先としても阿倍野は栄えていたようです。

「松虫」という能があります。この能は同性愛の男達をテーマに物語が進みますが
これらも世間からはみでた人達のゆく先ということで阿倍野を設定しているのではないで
しょうか。

私が住んでいます西田辺も社長クラスの人が夜遊びに来たりと
あまり昔から阿倍野の文化は変わってないようです。
しかし近年不況のせいか空き家が増えているのも目立ちます。

生まれも育ちも阿倍野の私ですが、
こういった歴史をたくさん持つ街がまた賑やかに活気づくことを心から願っております。

(能楽師)


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